ここ最近、引き出物カードという新しい引き出物サービスが徐々に普及しているのをご存知でしょうか?一部では、“最強の引き出物サービス”とも呼ばれています。引き出物を検討中の新郎・新婦の皆様は気になるところです。今回は、そんな引き出物カードについて徹底解説していきます。
引き出物カードって何?
まずは引き出物カードのサービスについてご説明していきます。
引き出物カードはネット申込型
引き出物カードは、カードに記載されているURL、ID、パスワードでゲスト様専用のウェブサイトにログインしゲスト様のお好きな引き出物に交換できるサービスです。
ゲストの方は、挙式当日にカードを持ち帰るだけ。さらにゲスト様がお好きなアイテムをお選びいただけるサービスで、引き出物宅配とカタログギフトのいいとこ取りのサービスなんです!
引き出物カードは2タイプのサービスに分けられる
今回、引き出物カードに関して調査をしてみたのですが現在は大きく2タイプのサービスがあるようです。
タイプ1(1点交換タイプ)
メインの引き出物だけがカードになっているタイプです。引菓子や縁起物は含まれませんので引き出物カードとは別に用意する必要があります。
従来のカタログギフトがカードになったタイプといえます。
タイプ2(3点交換タイプ)
メインの引き出物、引菓子、縁起物の全てがカードになっているタイプ。
引菓子、縁起物もゲスト様のお好きなアイテムがお選びいただける新しタイプ。新郎新婦の皆様はカードを選ぶだけで簡単に引き出物を決定できます。
最強引き出物サービスと呼ばれる理由
ここまでの説明だと、ふ~ん なるほど くらいな印象かもしれませんが内容を掘っていくと凄い引き出物サービスであることがわかります。
引き出物の歴史
引き出物の歴史をたどると、引き出物カードの凄さがわかります。
あまり興味無いかもです 笑
興味のない方は引き出物カードのメリットへ
引き出物は、平安時代の宴で帰り際に手土産を渡したのが最初とされています。ちなみにこの時のお土産はなんと馬!馬小屋から引き出してお土産とした事から引き出物と呼ばれているというのが通説です。
依頼、大規模な宴会では手土産を用意するという風習が根付いていきました。お渡しする品物は様々ですが、こと結婚式においては縁起の良いとされている商品を必ず添えてお渡しするというのが特徴的です。
平安時代(つまり西暦800年くらい)から、ずーーーっと長い間変わらずに宴のお土産を渡していたのが引き出物なのです。
そこから、時間がたつこと実に「1100年!」1990年前後に、引き出物にようやく新しいサービスが誕生します。
ここで誕生したのがカタログギフト。今まで、引き出物として事前に準備した商品を結婚式の当日に渡していましたが、結婚式当日にはカタログをお渡し。後日、ゲストの方がカタログに掲載されている沢山のアイテムから好きな商品を選んで郵送で届くというサービスです。
今では、カタログギフトは引き出物としてダントツ人気NO1アイテムですが、お土産の品としてもらう商品をもらった人が好きに選べるというのは当時としては画期的なサービスでした。
カタログギフト誕生から約15年後の2005年前後に、さらに新しい引き出物サービスの引き出物宅配が登場します。
引き出物は貰い物なのであまり文句を言うものではありませんが、実は・・・
- 持ち帰るのが重い
- 二次会の会場に忘れてきてしまう
- 遠方からのゲスト様はホテルの配送サービスで自分で自宅におくる
というゲスト様の不満がありました。
これらを、解決した新しいサービスが引き出物宅配なのです。引き出物はお土産ですから本来は、お帰りの際に渡すのが当たり前でしたが当日はゲスト様が持ち帰るものは何もなくゲスト様の自宅に届くという画期的なサービスだったんです。今では非常に人気のサービスとなりました。
この引き出物宅配サービスですがゲスト様にとっては非常にありがたいのですが新郎・新婦にとってはかなり大変!
- 事前にゲスト様の住所を全員分入力しなければならない
- 不在が多く受け取ってもらえない場合がある
- 届かない場合、新郎新婦の自宅に届いてしまうので自身で再出荷しなければならない
ゲスト様が楽な分、新郎・新婦が面倒なわけです。
ゲストの皆様も楽、新郎・新婦の皆様も楽な新しい引き出物として最近注目を集めているのが引き出物カードです。
引き出物カードのメリット
引き出物カードの凄さはメリット・デメリットをご覧いただければ一目瞭然です。
メリット1 新郎・新婦の引き出物選びがとにかく楽
従来の引き出物選びは
メインの引き出物何にする?
引菓子はバームクーヘンorケーキ?
縁起物は何にする?
贈り分けは何パターンにする?
などなど、決めなければならないことが沢山ありました。
それもそのはず!結婚式の引き出物では、年齢・性別・お仕事・趣味がバラバラな沢山の人に対して一度に贈り物をお渡しします。
50人の友達の誕生日プレゼントを一度に選ぶようなものですね!!
多くの新郎新婦様が、あれやこれや悩みながら引き出物を選定しますので決定までに約1ケ月ほどかかっていました。
引き出物カードは、新郎・新婦様が決めるのはコース(価格帯)だけ。数時間ほどで引き出物選びが終わります。時間が空いた分で他の結婚式のプランニングに集中できますね!
メリット2 引菓子・縁起物はゲスト様が選べる
メリット1は同時にゲスト様も嬉しいメリットになります。今まで引菓子や縁起物は新郎・新婦が決めたものを渡されるのが一般的でした。
引菓子であれば、バームクーヘン・ケーキ・和菓子さらに個包装タイプなどゲスト様の好みに合わせて好きに選んでいただけます。
さらに縁起物には注目です!
縁起物って鰹節とかお赤飯とかお醤油とかが定番商品です。これらのアイテムって、もらっても使い道がない人もいますよね!引き出物カードの縁起物ではラーメンやカレーさらにはタオルやキッチン用品といったアイテムが選べるものがあります。縁起物でもゲストの方が欲しいアイテムを選んでもらえるのです。
メリット3 ゲスト様の引き出物持ち帰りが楽
引き出物カードの場合、ゲスト様が結婚式当日に受け取るのはカードだけです。ほとんどの引き出物カードはカバンやバック、場合によってはポケットに入ってしまうことも。二次会参加のゲスト様が二次会会場に引き出物を忘れてしまう心配がありません。遠方から出席するゲスト様も引き出物の荷物がなく身軽にお帰りいただけます。
メリット4 引き出物宅配のような面倒な作業が不要
現在人気の引き出物宅配は、事前にゲスト住所を全て入力する必要があります。さらにお忙しいゲスト様であれば、送った引き出物を受け取っていただけないケースもあります。この場合、配送会社の期限(おおよそ1週間)が過ぎると新郎・新婦の自宅に戻ってきてしまいます。再度ご自身で出荷したり直接あってお渡しする必要があります。このように引き出物宅配サービスは新郎・新婦にとっては何かと大変でした。引き出物カードの場合、カードをお渡しした後は新郎・新婦様の手間は一切ありません。
メリット5 引き出物の紙袋が不要
引き出物カードは、コンパクトサイズなので引き出物の紙袋が不要です。引き出物用の紙袋はゲスト1名分300~600円程度です。ゲスト50人であれば15000~30000円のコストダウンになります。結婚式では何かと出費がかさみますので嬉しいコストダウンです。
メリット6 式後キャンセルができるサービスもある
2020年から21年は新型コロナウィルスの猛威により結婚式にも大きな影響をあたえました。突然の緊急事態宣言などで結婚式を直前で延期しなくてはならなかったり、ゲストの方も直前に欠席の決断をしなくてはならないといった悲しい状況が全国で急増しました。
多くの引き出物の場合は挙式2~3週間前が注文の締め切りで以降はキャンセルができません。新型コロナウィルスで結婚式を延期せざる負えない場合でも、引き出物はキャンセルできません。結婚式は延期しても引き出物だけ先にお配りしたり、引菓子の買取費用を負担しなくてはならなかったりと新郎・新婦の皆様に打撃を与えました。
引き出物カードの場合、カードさえ返品すれば挙式後でも返金してもらえるサービスもあります。安心して引き出物選びができるサービスなのです。
キャンセル規定は、企業ごとに異なります。購入前に必ず各引き出物カードのキャンセル規定をご確認下さい
引き出物カードのデメリット
これだけメリットがあるのだからデメリットもあるはず!続いては引き出物カードのデメリットを見ていきましょう。
デメリット1 ネット環境が無いゲスト様は利用できない
やはりインターネットが利用できないゲスト様は引き出物を受け取ることができないのが最大のデメリットといえると思います。
引き出物カードでは、メインの引き出物、引菓子、縁起物の全てをゲストの方がインターネットで選ぶことができます。逆に言えばインターネットが利用できないゲスト様は何ももらうことができません。ただのカードをもらっただけになってしまいます・・・
結婚式には、沢山のゲスト様が参加します。特にご年配ゲスト様の中にはスマートフォンなどのインターネット環境が無い場合も考えられます。特にご年配ゲスト様には注意が必要です。
引き出物カードのサービスによっては、ネットが利用できないゲスト様のフォローもしてくれる会社もあります。詳しくは後述のサービス紹介でご確認下さい
デメリット2 熨斗が付けられない場合がある
結婚式の引き出物では、結婚した両家名を記す熨斗が必要になります。
引き出物カードの場合、お渡しするカードが小さすぎて熨斗紙が付けられない場合があります。
少し古い考え方ですが、もともと結婚式は結婚することで両家の結びつきが強くなったことを内外に知らせるための宴です。ですので本来の結婚式の意味合いからすると引き出物の熨斗は非常に重要になります。
引き出物カードのサービスによっては、パッケージを工夫して熨斗掛けができるものもあります。詳しくは後述のサービス紹介でご確認下さい
全8社徹底調査
最後に、引き出物カード各社の内容を調査した結果を掲載いたします。今回は調査時にネットで上位表示された引き出物カード全8社を徹底調査いたしました!
引き出物カード Ciel
引き出物カードに、ご両家名を印字できるユニークなタイプ。お二人のオリジナルカードで納品されます。ネット利用ができないユーザーのフォローも専用コールセンターで対応◎です。購入は、アンシェウェディングの公式サイトのみなので式場に持込する必要があります。早割キャンペーンを適用すれば最大で32%の割引が適用になるので持込料を払ったとしてもかなりお得。さらにゲストへの商品発送もラッピングあり(今回調べた会社の中では唯一)。
GIFCA FOR BRIDAL
ゲストのご希望によって3品を1品合算で申し込みが可能。例えば、メイン(3000円)+引菓子(1000円)+縁起物(1000円)の3品であれば5000円の一品で選べる商品も用意されています。1品選びを選択すると1000点以上に選べる選択肢が増えます。沢山ある商品のなかから新郎・新婦のおすすめアイテムを事前に設定できます。さらに、交換期限が過ぎた際に申込をしていないゲストの金額は返金されるという返金保証なる制度を導入しています。返金を受けた後に、別途引き出物を贈りなおさなくてはいけないので少し手間かもしれません。
結-yui-
メインの引き出物は、新郎・新婦のお二人が選べる商品(約30点)をセレクトすることが可能。予め決まった商品でお贈りする場合には約80点からメインの引き出物を選ぶことが可能。引菓子と縁起物に関しては事前に1点決定したものが送られます。オリジナルで商品を選定する場合には商品購入までに2~3週間程度お時間がかかるので注意してください。いくつか取り扱い式場があるので、式場で取り扱いがあればラッキーです!ない場合には持込料が必要になってしまう場合もあるので注意が必要です。
STYLISH e-Gift
引き出物の人気カタログギフトであるリンベルさんが発行する引き出物カードです。ウェディングのカタログギフトとしては最大手の一角であることを考えるとサービス内容が少し寂しいですかね~!ただし掲載商品はブランド多数で高品質。さすがリンベルさんです。
GIFTORY wedding card
結婚式場からのみ購入できる引き出物カード。全国の数百の式場で取り扱いがあるようです。一部の商品で動画を導入しており交換商品を動画で閲覧することができます。
e-order choice wedding
カードデザインのバリエーションが最も多い引き出物カード。桐箱入り、ミニバック入り、ブックタイプなどパッケージも凝ったものが沢山あります。ネット利用ができないゲストに対する対応も◎で安心。多数の結婚式場も導入しているようで、持込料不要な場合も!
fitauカードギフト
ポイント消化型という引き出物としては珍しいタイプのカードです。購入したカードにチャージされているポイント分でゲストがお好きな商品を交換。様々な金額の商品が掲載されているので引菓子や縁起物もポイント内であれば合わせて交換可能です。ゲストにポイント(金額?!)がバレてしまうので抵抗感ある人とない人で別れるかもしれません。ゲストが現金を追加して購入する機能もあり、ちょうどアマゾンや楽天のギフトカードみたいなタイプです。
ラ・マリエe-book
ブライダル用カタログギフトの超有名ブランドのラ・マリエのカードタイプ(交換できるアイテムは1点のみ)です。ブライダルでは有名なワキリエさんというデザイナー監修のカードが可愛いです!ハーモニックさんはカタログギフト超大手企業ですがネットで見る限り引菓子や縁起物が選べるタイプのギフトはまだのようです。こうご期待といったところなのでしょうか?!
bipギフトカード
1点交換タイプのカード引出物です。引菓子や縁起物は別途購入の必要アリです。6コースの中から引き出物予算に合わせて選べます。